健康診断の結果や年齢による体力の減少をきっかけに、自分に合ったサプリメントを選びたいと考える男性は少なくありません。しかし種類や成分が多く価格も幅広いため、何を基準に比較すべきか迷う方も多いでしょう。
本記事では成分・続けやすさ・安全性という3つの視点から、男性向けサプリメントの選び方を解説します。
【目次】
男性向けサプリメント比較ポイント
それでは早速、ポイントを比較していきましょう。ただしサプリメントの役割はあくまでも日々の食事で不足する栄養成分を補う位置づけになるので、栄養バランスの取れた食事も大切です。
成分から選ぶ
男性がサプリメントを選ぶ際「どの成分が自分の悩みに合っているか」を見極めることは非常に重要です。ここでは特に男性特有の悩みに対応しやすい成分をいくつか挙げ、それぞれの働きと選ぶポイントを解説します。
■亜鉛・たんぱく質：髪・性機能・ホルモン維持のサポート
抜け毛や薄毛、髪そのもののハリ・コシに着目するなら、亜鉛とたんぱく質は欠かせません。亜鉛はテストステロン（男性ホルモン）の合成に深く関わり、たんぱく質は髪の主成分を構成する材料となるためです。
亜鉛やたんぱく質について詳しくは以下の記事を参考にしてください。
■イミダペプチド：体力・疲れのサポート
年齢とともに体力の低下や体が重いと感じる男性に注目されるのがイミダペプチド（イミダゾールジペプチド）です。これは渡り鳥が長時間飛べるのはこの成分を利用して疲労を軽減できているから、という発見から研究が始まったといわれています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
イミダペプチドってどんな効果があるの？イミダペプチドに関する嘘・ホント
■ジオスゲニン：更年期・アンチエイジングのサポート
ジオスゲニンは山芋に含まれるステロイド系サポゲニンの一種で、DHEA（デヒドロエピアンドロステロン）と構造的に似ており、ホルモンの前駆体として注目されている成分です。
詳しくは以下で紹介しています。
ジオスゲニンとは？ DHEAとの違いや効果、含まれている食品など
■マカ：活力サポート
活力をサポートしたい男性にはマカも古くから使われてきた成分です。複数の臨床研究でも活力サポートに寄与したとの報告があります。
ここに挙げた成分はごく一部のため、気になる方は以下の記事を参考にしてください。
- 40代男性におすすめのサプリメントとは？活力支援に役立つ成分の選び方など
- 50代男性が注目すべき栄養素｜通販で選べる天然由来のおすすめサプリメント
- 60代男性におすすめのサプリメント成分は？体力機能や免疫機能のサポートなど
続けやすさから選ぶ
健康食品は継続することで意味を成すため、続けやすいかどうかも選ぶポイントから外せません。飲みやすさ、適量な摂取量、携帯のしやすさ、コストパフォーマンスの観点から解説するので参考にしてください。
■飲みやすい形状か
どれだけ良い成分が入っていても「飲みにくいから続かない」というケースはあるため、自分が飲みやすい形状選びは大切です。主な形状には錠剤（タブレット）・カプセル（ハード・ソフト）・粉末・顆粒・ドリンク/ゼリーなどがあります。
錠剤が苦手ならカプセルやゼリーにする、味やにおいを感じやすい成分ならカプセルで包んだものを選ぶなど、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶと自然と継続しやすくなるでしょう。各々の特徴を以下にまとめました。
- 錠剤・タブレット型：一般的な形で携帯しやすく水と一緒にサッと飲める
- カプセル型（ハード・ソフト）：中身の粉末や液体を包むため味やにおいを感じにくい
- 粉末・顆粒型：水や飲料に溶かして飲むタイプで自分好みの飲み方ができる
- ドリンク・ゼリー型：液体やゼリー状なので咀嚼や飲み込みの負担が少ない
■1回の摂取量が適量か
たとえば「1日12粒を毎回飲む」ような多粒数型は、忙しい日には億劫になってしまいがちです。メーカー設定の「1日○粒を目安に、数回に分けて飲む」表示が一般的ですが、これが自分のライフスタイルに合っているかを確認すべきです。
■外に持ち運びやすいか
サプリメントの摂取を毎日続けるためには、外出先でも忘れず飲める設計になっているかが意外と重要です。まず個包装（スティックタイプ・小分け包装）のものは、1回分ずつ分かれているため、かさばらず、ポケットやバッグに入れて持ち運びやすいという利点があります。
また小型で軽量なボトル型・容器型であれば荷物の隙間に収納可能です。加えて携帯用サプリメントケースを活用すれば、複数種類のサプリメントを整理して携帯しやすくなります。
■コストパフォーマンスが良いか
サプリメントの摂取を長く続けるためには単なる安さより“価格に対する質”が勝るかを見極めることが大切です。優良なコストパフォーマンスを選ぶポイントをまとめたので参考にしてください。
- 含有成分量とのバランス：主成分（例：亜鉛、ビタミン、ペプチド等）が十分量入っているか
- 品質保証・検査体制：第三者機関の分析やGMP認証など、製造品質への信頼性
- 実際の効果実感：口コミ・レビュー・自分の体感を参考に
- 継続可能な金額設定：無理なく支払い継続できる価格帯であること
安全性から選ぶ
最後に安全性の観点からサプリメントの選び方を紹介します。
■一般食品か保健機能食品か
保健機能食品とは、特定保健用食品（トクホ）・栄養機能食品・機能性表示食品の3種類を指し、国が定めた基準や制度の下で「一定の安全性・有効性の根拠表示」が許可されているものです。
保健機能食品などを含む健康食品について詳しくは以下の記事をご覧ください。
■原材料や含有量の明記
原材料や含有量の明記は製品の誠実性と信頼性を測る基準となります。
- 原材料名を使用量の多い順に重量順で一括表示しているか
- 栄養機能食品などの機能性関与成分（例：亜鉛など）は、1日あたりの摂取目安量に含まれる関与成分の含有量を表示しているか
- 裏面表示には「栄養成分表示」として、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量が記載されているか
そのほかのビタミン・ミネラル類や機能性関与成分については任意表示が許されているものの、強調表示する際には表示基準に則る必要があります。
そのため製品ラベルに「亜鉛○○mg」「イミダペプチド○○mg」など具体的な量の記載があるものは、メーカーが成分分析・品質保証をある程度前提として設計している可能性が高く、信頼性の指標になりえます。
逆に成分名だけ羅列されていて含有量が不明瞭なものは、実際に効果を得られる濃度が入っているか不透明というリスクがあります。
まとめ
男性向けサプリメントは「成分・続けやすさ・安全性」の3点で比較すると、自分に合う商品を選びやすくなります。価格や効果だけでなく、含有量や表示の明確さを確認し、無理なく継続できる形状・コストのものを選ぶことが、健康維持の近道です。
Tweet
Share
LINE
