亜鉛が髪の健康や美容に良いと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。この記事では、亜鉛が髪の毛に与える影響やその健康への利点について詳しく解説し、後半では亜鉛が含まれる食品やサプリメントの摂取方法もご紹介します。
健康な髪と美しい外見を目指すために、亜鉛の重要性を理解して、効率的に生活に取り入れてみましょう。
【目次】
亜鉛の髪の毛への効果
亜鉛が髪の毛にもたらす3つの働きを見ていきましょう。
髪の毛の構成成分
髪の毛は主にケラチンというたんぱく質から成り立っており、主成分はシスチンとした18種類のアミノ酸です。シスチンは必須アミノ酸であるメチオニンから生成されますが、この合成の際に亜鉛を必要とします。
育毛サイクルに関連する
髪の毛の成長は周期的に進行し、成長期、退行期、休止期を繰り返すサイクルで行われます。亜鉛はこの育毛サイクルに関わると考えられているのです。亜鉛不足になると、髪の毛が退行期に入り、髪の薄毛や抜け毛が増加する可能性が示唆されています。
AGAの進行を抑える
AGA（男性型脱毛症）は男性に見られる脱毛症で、思春期以降に進行する特徴があります。5α-リダクターゼという酵素がテストステロンをジヒドロテストステロンに変換し、これが抜け毛のリスクを高めます。
亜鉛は5α-リダクターゼの働きを抑制し、ジヒドロテストステロンの生成を抑えるため、AGAの進行を抑える効果が期待されています。
亜鉛が髪の毛以外に与える健康や美容への影響
亜鉛は髪の毛以外にも、身体の健康や美容への影響を与えるとされています。
肌や皮膚をサポート
亜鉛は約100種類の酵素活性化に必要とされ、皮膚をつくるたんぱく質の合成にも関わります。さらに皮膚の代謝に関する酵素や抗酸化力のあるSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)の構成成分としても関わっているため、その面からも皮膚を整える働きを持っているのです。
医療現場でも活躍しており、重症のアトピー性皮膚炎の患者への亜鉛投与で改善した効果が見られたとの報告もあります。亜鉛を適切に摂取すると、これらの皮膚トラブルの改善が期待できるでしょう。
老化防止
前述の通り、亜鉛はSODと呼ばれる抗酸化物質の構成成分の一つです。SODは体内の活性酸素を中和する働きを持ち、細胞を酸化ストレスから保護します。
活性酸素は細胞の老化や損傷の主な原因の一つともいわれており、これを効果的に除去することで、細胞の健康を維持し、老化の進行を遅らせて美容をサポートしてくれます。
紫外線や環境汚染によるダメージも、亜鉛の抗酸化作用によって軽減できるでしょう。さらに亜鉛は、マウス研究においてコラーゲン合成にも関与していると解明されました。
コラーゲンは皮膚の弾力性と強度を保つために必要なたんぱく質であり、亜鉛の適切な摂取はコラーゲンの生成をサポートし、肌の若々しさを保つのに役立ちます。
また、亜鉛は免疫機能の維持にも寄与しています。免疫機能が低下すると感染症や炎症が頻繁に発生し、さらに慢性化すると老化の促進につながる場合もありますが、亜鉛を摂取して免疫機能を高めることで老化防止につながるかもしれません。
免疫システムのサポート
亜鉛は免疫細胞の生成と活性化に必要です。特に、リンパ球の一種であるT細胞の機能を支えるために必要不可欠です。T細胞は免疫機能の段階でも獲得免疫に属し、一度入ってきた病原体を記憶することで二度目以降の侵入の際に効果的に排除し、感染症の予防に貢献します。
また、亜鉛の抗酸化作用も免疫機能強化に役立ちます。免疫細胞を活性酸素から守って免疫機能を維持するのです。さらに亜鉛は炎症反応の調節にも関与しており、過剰な炎症を抑制して体全体の健康を維持します。
傷のサポート
亜鉛は傷の治癒過程においても重要な役割を果たしています。
まず亜鉛は細胞分裂とたんぱく質合成に関与しているため、新しい組織の形成を促進し、傷口の修復をスムーズに行えるのです。亜鉛が不足すると、細胞の再生速度が遅れ、傷の治りが遅くなる可能性もあります。
さらに、亜鉛はコラーゲン合成に必要です。コラーゲンは皮膚の組織である真皮を構成する物質で皮膚の強度と弾力性を維持します。亜鉛を適切に摂取すると、コラーゲンの生成が促進され、傷の治癒が早まると考えられるでしょう。
亜鉛は免疫機能をサポートし、感染を防ぐ役割も果たします。傷口が感染すると、治癒が遅れるだけでなく、さらなる健康問題を引き起こすかもしれません。亜鉛の抗酸化作用も、傷口周辺の細胞を保護し、健康な組織の再生をサポートします。
味覚や嗅覚の維持
亜鉛は味覚や嗅覚の維持においても重要な役割を果たしています。まず、亜鉛は味蕾と呼ばれる味を感じる細胞の正常な機能をサポートします。味蕾は定期的に新しい細胞に置き換わりますが、この過程には亜鉛が必要です。
さらに、亜鉛は嗅覚にも影響を与えます。嗅細胞の正常な機能にも亜鉛が必要であり、亜鉛の欠乏は嗅覚の低下や喪失を引き起こす可能性があります。
味覚障害や嗅覚障害は食欲や食事の楽しみを損なう原因となり、特に高齢者や特定の疾患を持つ方は亜鉛不足によりこれらの感覚が低下しやすいとされています。
亜鉛の過剰摂取はリスクがある
亜鉛は体に必要なミネラルですが、過剰摂取は健康にリスクをもたらします。成人の亜鉛の上限摂取量は1日あたり40mgとされており、これを超える摂取は様々な副作用を引き起こす可能性があります。
まず、亜鉛の過剰摂取は消化器系に影響を与え、吐き気、嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。さらに、亜鉛が過剰に体内に蓄積されると、他の重要なミネラルである銅の吸収が阻害され、銅欠乏症を引き起こす原因になるかもしれません。
銅欠乏症は貧血や免疫機能の低下を招き、長期的な健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
どれくらい亜鉛を摂れば良いのか
厚生労働省の食事摂取基準（2020年版）では、日本人の1日の推奨摂取量は、18歳〜74歳の男性で11mg、12歳以上の女性で8mgとされています。
サプリメントは過剰症の懸念があるため、通常の食事からの摂取が推奨されており、亜鉛を多く含む食品としては牡蠣、赤身肉、ナッツ類、全粒穀物などがおすすめです。
ただし、特定の食事制限や食生活の偏りがある場合には、亜鉛サプリメントを適切に利用することも一つの方法です。具体的には以下で解説しているので参考にしてください。
亜鉛サプリメントの効果的な摂り方
亜鉛サプリメントを効果的に摂取するためには、あくまでも食事の補助として使用し、サプリメントだけで充足しようとしない、過剰摂取をしない、体に合わない場合にはすぐに使用をやめて専門家に相談する、亜鉛サプリメントの副作用や弊害を理解するなどのポイントが大切です。
亜鉛は食事から自然に摂取するのが理想的であり、サプリメントは不足を補うための手段と考えます。亜鉛の吸収を促進するために、動物性たんぱく質である肉や魚と一緒にサプリメントを摂取するのも良いでしょう。
一方で、亜鉛の吸収を妨げる栄養素や薬も存在します。例えば、フィチン酸を含む穀物や豆類、カルシウムを多く含む乳製品などは、亜鉛の吸収を阻害する可能性があります。
また亜鉛サプリメントを摂取する際には、特定の薬との併用に注意が必要です。特に抗生物質や降圧薬などは、亜鉛の吸収を妨げることがあるため、医師と相談して使用します。
まとめ
鉛は髪の毛の健康をサポートするだけでなく、美容や健康全般にも多くの恩恵をもたらす点が注目されているポイントの一つです。
髪の毛に関しては亜鉛が髪の構成成分であるケラチンの合成を促進し、AGA（男性型脱毛症）の進行を抑える働きがあるといわれています。
髪の毛以外では、肌や皮膚の健康をサポートして老化を防止したり、免疫システムの強化や傷の治癒を助け、味覚や嗅覚の維持にも貢献したりなどの働きです。しかし、亜鉛の過剰摂取はリスクを伴うため、適切な摂取量を守って使用しましょう。
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前述の通り、1日の亜鉛摂取量の推奨量は18歳〜74歳の男性で11mg、12歳以上の女性で8mgのため、「クーガのチカラ NEVA GIVA」を6粒食べるだけでほぼ1日に必要な量をまかなえます。詳しくは下記をご覧ください。
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※亜鉛は過剰症もあるため、食事からの亜鉛摂取量を加味しつつ、1日に何粒飲むのかを調整して使用してください。
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