腸内環境を整える活動、いわゆる腸活がテレビや雑誌で取り沙汰されていることもあり、ビフィズス菌サプリメントを検討している方も多いのではないでしょうか。
サプリメントを飲むにあたって、いつ飲むとより働きが期待できるのか、妊娠中や子どもが服用しても大丈夫なのか、副作用はないのかなど気になるところです。
健康になるために飲んでいるのに、健康を害していては逆効果です。そうならないためにも以下で解説していきます。
【目次】
ビフィズス菌サプリメントはいつ飲むべきか
個人差はありますが、一般的には食事後に摂取すると良いでしょう。ビフィズス菌は酸に弱い性質があり、食前に飲むと胃酸で分解されると考えられるためです。
また一度に取り過ぎると、お腹の不調やがんを引き起こす可能性があります。一気に飲んだからといって効果が倍になるなどはありません。ビフィズス菌サプリメントは毎日の積み重ねでゆっくりと腸内環境を整えて意味をなすため、1日1回でも飲み続けるほうが重要です。
量に関しては製品に記載されている指示に従う、もしくは専門家の指示に従いましょう。ただし服用する中で、不調を感じたり違和感を感じたりする方は専門家に相談しましょう。
ビフィズス菌サプリメントの身体への影響は
ビフィズス菌サプリメントは、腸内環境を整えるために広く活用されています。その理由は、ビフィズス菌が腸内環境のバランスを維持することに一役買っているからです。腸内環境が整うと免疫系の強化、排便の促進、精神安定などの健康に寄与します。
またビフィズス菌は、短鎖脂肪酸という物質を産生して腸内のpHを調整し、悪玉菌などの有害な微生物の増殖を抑える働きがあります。ほかにも抗アレルギー作用や抗炎症作用があり、私たちの健康をサポートしてくれる働きばかりです。
それぞれのビフィズ菌サプリメントは異なる種類や量のビフィズ菌を含んでいるため、自分の体調や目的に合わせて選びましょう。
ビフィズス菌サプリメントの選び方
ビフィズス菌サプリメントの選択は、その利用目的や個々の健康状態、ライフスタイルによって大きく変わります。製品に含まれる菌株の種類や量、製造過程での品質管理、そして信頼性など何を基準に選ぶべきなのかを具体的に説明します。
飲みやすい形状か
ビフィズス菌サプリメントを選ぶ際の1つ目のポイントは、その形状です。固形タイプ、粉末タイプ、ドリンクタイプがあります。継続が大切なサプリメントだからこそ、飲みやすい形状の選択が重要です。
固形タイプは仕事先やお出かけ先など外で気軽に取りたい方におすすめですが、サプリメントによっては1粒が大きすぎる場合もあるため飲みづらいと感じる方もいらっしゃいます。どの大きさが飲みやすいのかを考えて選びましょう。
粉末タイプはいつもの料理や水に混ぜていただけるので、サプリメントの摂取に抵抗がある方におすすめです。粉末タイプのサプリメントには味があるもの、ないものを選べますので、どのシーンで飲むのかを考えて選びましょう。
例えば料理に混ぜる場合だと無味のほうが料理の味わいはそのままで堪能でき、また水に混ぜる場合だと味ありのほうが飲みやすくなるかもしれません。
ドリンクタイプは甘くて飲みやすいため、ジュース感覚で飲みたい方におすすめです。しかし甘い分、糖質やエネルギーが高くないかを確認してから購入しましょう。
期待する成分が配合されているか
ビフィズス菌サプリメントを選ぶ際の2つ目のポイントは、期待する成分が含まれているかどうかです。ビフィズス菌だけでなく、ラクトバチルス菌や乳酸菌など、他の善玉菌が一緒に含まれているとより働きも期待できます。
また善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖といったプレバイオティクスも含まれているかも確認します。善玉菌などを指すプロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒にとると相乗作用が見込めるといわれているためです。
ラベルの表示をよく読んで、必要な成分が適切に含まれているかどうかを確認しましょう。
信頼できるか
ビフィズス菌サプリメントを選ぶ際の3つ目のポイントは、信憑性です。消費者庁が許可した機能性表示食品や製造から品質の管理が適正に行われていると保証された食品にのみ許される適正製造規範(GMP)マークの所在を確かめましょう。
ビフィズス菌サプリメントの注意点
ビフィズス菌サプリメントは多くの健康作用がある一方、いくつかの注意点があります。正しい使い方で本当の健康を手に入れましょう。
サプリメントだけで補おうとしない
ビフィズス菌サプリメントはあくまでも「補助」食品です。サプリメントを飲んだからといって栄養バランスの整った食事、十分な睡眠、適度な運動を怠っていては健康になれません。ビフィズス菌サプリメントの可能性を最大限に引き出すためにも、食事、睡眠、運動は行いましょう。
副作用
ビフィズス菌をとりすぎると腹部不快感などが起こるといわれています。特に初めてサプリメントを使用する方やお腹が弱い方などは一時的な腹部不快感を感じる可能性があります。もし不快感が出たらすぐに中止して専門家に相談しましょう。
妊娠中
妊娠中の女性がビフィズス菌サプリメントを摂取することは、一般的には安全とされています。母親の腸内環境の改善は赤ちゃんの健康にもつながるといわれているため、ビフィズ菌サプリメントの摂取は母子ともにプラスに働いてくれるでしょう。
しかし妊娠中は体の状態が敏感で変化が激しいため、摂取量や飲むタイミングなどは主治医に相談すると安全です。
子ども
子どもにとっても腸内環境を整えて免疫力の強化や精神の安定を図るためにビフィズス菌サプリメントは良いでしょう。ただし子どもの体は成長過程にあり、その体質や体調は成長の各段階や各個人によって大きく異なります。
またお腹をくだしやすい子どもも多くいます。そのような観点からサプリメントを始める前には必ず小児科医に相談し、正しい使用方法や量について確認すると安全です。
まとめ
ビフィズス菌サプリメントは腸内環境を整えて、免疫力の向上や精神の安定、抗アレルギー作用など多くのメリットを提供します。ただし摂取方法には適切なタイミングと注意が必要のため、よく記事を読んでから服用してください。
ビフィズス菌サプリメントを選ぶ際は、飲みやすい形状、期待する成分の配合、そして信頼性を確認しましょう。働きを期待するだけでなく、自分の体に適合しているのか、安全性が確保されているのか、といった観点から選ぶのも大切です。
一方でビフィズス菌サプリメントは健康補助食品でしかなく、バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠に代わるものではありません。頭の片隅においてビフィズス菌サプリメントの作用を最大限に引き出しましょう。妊娠中や子どもが服用する場合は、医師との相談が必須です。
ビフィズス菌サプリメントは私たちの健康をサポートするためのツールの一つです。正しく活用しながらバランスの取れた生活習慣を続けることが、最終的に私たちの健康を維持し、向上させる鍵となります!