ビタミンB6は、体内で重要な役割を持つ栄養素です。しかし、なかなか料理に時間を割けず食材からの摂取が難しいと感じてサプリメントで補う方も多いのではないでしょうか。
サプリメントは体にいいからといって摂り過ぎるのもよくありませんし、特に妊娠中の女性にとっては適切な摂取量が求められます。
そこで今回は、ビタミンB6サプリメントの賢い選び方やサプリメントの摂取で注意するべきこと、妊娠中の安全な飲み方について解説します。
【目次】
ビタミンB6サプリメント摂取時に気をつけること
ビタミンB6サプリメントを摂取する際には、過剰摂取や併用する薬剤との相互作用に注意が必要です。
過剰摂取に注意
ビタミンB6は水溶性ビタミンであり、通常、適量を摂取していれば副作用の心配は少ないとされています。しかしサプリメントなどで過剰摂取が1年以上続くと、重いしびれや感覚異常など神経障害を来す可能性があります。
厚生労働省が推奨する基準値として1日の耐容上限量は18歳以上の男性で50〜60mg、女性で40〜45mgですので、サプリメントを使用する際は、この量を超えないように注意しましょう。
また妊娠中や授乳中の女性は、過剰摂取による影響が乳児に及ぶ可能性があるため、専門家の指導のもとで摂取量を調整する必要があります。
医薬品との併用に注意
ビタミンB6サプリメントを摂取する際には、すでに服用している医薬品との相互作用に注意が必要です。ビタミンB6は、一部の抗てんかん薬や肺疾患や喘息で使用されるテオフィリンと併用するとビタミンB6の濃度低下につながり発作が起こる可能性があります。
ほかにも、サイクロセリンといわれる結核治療に使用される抗生物質と併用すると発作だけではなく神経細胞の傷をさらに深めてしまう可能性があるので注意が必要です。
そのためビタミンB6サプリメントを始める前には、必ず医師や薬剤師に相談し、自分が服用している薬剤との相互作用について十分な理解を深めましょう。
販売事業者に注意
ビタミンB6サプリメントを選ぶ際には、信頼できる販売事業者であるかの確認が重要です。市場にはさまざまなサプリメントが溢れており、製品の安全性や科学的根拠に関する臨床データの有無、不明瞭な表示、過剰な健康訴求の宣伝などの点に注意して購入の判断をすると良いでしょう。
商品を購入する際は信頼できる製品のレビューや口コミ、公式ウェブサイトなどの客観的な情報源を参考にし、安全かつ価値のあるサプリメントを選ぶのがおすすめです。
また市販で買えるサプリメントもあれば、医師しか処方できないサプリメントもあります。どこで買うかで質が異なります。
失敗しない!ビタミンB6サプリメントの選び方
正しいビタミンB6サプリメントを選ぶことは、健康維持につながります。目的や含有量など選択基準を解説します。
目的に合っているかを確認
ビタミンB6は体内の多くの重要な機能をサポートする栄養素で、たんぱく質の代謝や100以上の酵素反応、免疫機能などに関わっています。
まず「ビタミンB6は体に良いから摂取しよう」ではなく、ビタミンB6の働きが自分に必要なのかを考えてみましょう。自分の体のニーズに合った製品を選ぶと、費用対効果良く利用できるものです。
ビタミンB6の含有量を確認
ビタミンB6サプリメントを選ぶ際、含有量の確認は非常に重要です。正しいビタミンB6の摂取量は、年齢や性別、健康状態によって異なります。以下は厚生労働省が示す推奨量のグラフです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1〜2歳 | 0.5 | 0.5 |
3〜5歳 | 0.6 | 0.6 |
6〜7歳 | 0.8 | 0.7 |
8〜9歳 | 0.9 | 0.9 |
10〜11歳 | 1.1 | 1.1 |
12〜14歳 | 1.4 | 1.3 |
15〜17歳 | 1.5 | 1.3 |
18〜29歳 | 1.4 | 1.1 |
30〜49歳 | 1.4 | 1.1 |
50〜64歳 | 1.4 | 1.1 |
65〜74歳 | 1.4 | 1.1 |
75歳以上 | 1.4 | 1.1 |
※厚生労働省|
食事摂取基準2020年版|ビタミン
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586563.pdf
女性の場合、妊娠中や授乳期にはさらに増加し、上記に該当する推奨量にそれぞれ+0.2mg、+0.3mgが必要とされています。サプリメントを選ぶ際は、これらの基準値を参考にしてください。
ただし、あくまでも一般的な基準値で個人差はあるので、自分の体に合った量を知っていく努力は必要です。また、前述した薬剤との併用にも注意しましょう。
過剰な摂取は健康リスクを高める可能性があるため、推奨摂取量を超えないように含有量を計算して摂取するのがおすすめです。
規格を確認
サプリメントにはGood Manufacturing Practice(GMP)という国際規格に適合している規格があります。GMPは製品が一貫した品質で製造されていることを保証する国際基準で、医薬品では取得義務です。
この規格に従って製造されたサプリメントは、成分の純度や濃度、安全性が保証されています。規格に準拠したサプリメントは、働きや安全性の面で信頼できるものといえるでしょう。
体に合っているのかを確認
どれだけ良いサプリメントを選んでも、自分の体に合わなければ続きません。たとえばサプリメントは、錠剤、カプセル、パウダーなど様々な形状で提供されていたり、含有成分が異なっていたりします。
そのため、サプリメントを購入したら飲みやすいのか、体質に合っているのか、アレルギー反応はないかなどを意識してみましょう。
もしビタミンB6を含むサプリメントを摂取した後、体に少し異変を感じた場合(皮膚の発疹や消化不良など)は、ただちに使用を中止し、医師に相談します。ほかのサプリメント・薬と併用している場合は、事前に医師や薬剤師に相談すると安心です。
経済的に続けられるのかを確認
サプリメント選びの際には、経済的に継続可能かどうかを考えます。サプリメントは一度きりではなく、定期的に摂取して徐々に体への影響が現れます。その点から予算内で考え続けられる製品を選ぶことが大切です。
また価格だけでなく、1回分のコストも考慮します。高価な製品でも1回あたりのコストが低いほうが、長期的には経済的かもしれません。それでも頻繁に購入する必要がある製品は、結果的に高値になる場合もあるでしょう。
また多くのサプリメントを大量購入すると割引の適用がある可能性があるため、定期購入や箱買いを検討するのもコストダウンにつながる一つの方法です。まずは単発購入で価値を確認してから大量購入が良いでしょう。
ビタミンB6サプリメントを摂取するときに妊娠中に注意すること
妊娠中のビタミンB6サプリメントの摂取には特別な注意が必要です。産婦人科診療ガイドライン―産科編2020によるとビタミンB6の経口投与でつわりが軽減したと報告されていますが、過剰摂取は避けましょう。
ビタミンB6の妊娠中18歳以上の女性の厚生労働省が定める耐容上限量は1日に40〜45mgなので、サプリメントを使用する場合はこの量を超えないように注意し、必要に応じて医師の指導を仰ぎましょう。
また妊娠中は体の変化が激しいため、サプリメントに含まれるほかの成分がアレルギー反応や副作用を引き起こす可能性もあります。そのため新しいサプリメントを始める前には、必ず医師に相談します。ビタミンB6とほかの栄養素や薬との相互作用にも注意が必要です。
妊娠はデリケートな期間であり、ビタミンB6を含むサプリメントの摂取は母親と胎児の健康に大きく影響する可能性があります。健康を最優先に考え、適切なアドバイスを受けながらサプリメントを利用しましょう。
まとめ
ビタミンB6サプリメントの選び方と妊娠中の安全な摂取方法について解説しました。 過剰摂取や医薬品との併用、信頼できる販売事業者の判断に注目し、自分の目的に合った含有量、規格の確認、体質に合う製品選びが重要です。子どもの健康な体づくりのために、賢いサプリメント選びを行いましょう。
「美味しいけれど健康を気遣いたい!」と思われている方には、沖縄食材を25種類も使用した「琉然菜果」がおすすめです。乳酸発酵を用いて製造されており、腸活にもつながります。
飲む量も1日1〜2杯ほどの摂取で十分なので継続もしやすいです。定期配送にしてしまえば、毎月自宅まで届けられるので買い物の手間も省けます。まずは一度お試しください。
琉然菜果の詳細はこちら
https://charging-plus.com/gold/ryuzensaika/
【出典】
・一般社団法人日本健康食品規格協会|GMPとは?
http://www.jihfs.jp/gmpn01.html
・厚生労働省|『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c03/08.html