私たちが長く健康で生きるために注目されているのが「健康寿命」です。ただ長生きするだけでなく「介護を受けず、自立して暮らせる期間」を延ばすことが、今後ますます重要になります。
この記事では健康寿命の定義や平均寿命との違いをはじめ、2024年8月時点での世界ランキング最新版や日本の状況、さらには健康寿命を延ばすために個人ができる具体的な対策まで、わかりやすく解説します。
【目次】
健康寿命とは?定義を簡単に解説
「健康寿命」とは、病気や怪我による介護を必要とせず自立した生活を送れる期間を指します。単なる寿命の長さではなく「生活の質(QOL)」を重視した指標で、世界保健機関(WHO)によって提唱された概念です。
日本は長寿国として知られています。しかし健康寿命をいかに延ばすかが、これからの課題です。特に高齢化が進む現代においては、心身ともに元気に過ごせる年数を延ばすことが個人の幸福はもちろん、社会全体の医療・介護負担の軽減にもつながります。
平均寿命との違い
「平均寿命」とは、ある年に生まれた人が平均して何歳まで生きるかを示す指標です。一方、「健康寿命」は日常生活に制限のない期間、つまり自立して生活できる期間を指します。
この2つの差は、介護や病気などで自立した生活が難しい「不健康な期間」を意味します。たとえば2022年のデータでは男性の平均寿命が81.05歳、健康寿命が72.57歳であり、その差は8.49年です。
この差を縮めることが、健康寿命の延伸において重要な課題となっています。
世界の健康寿命ランキング最新版!日本は何位?
以下の統計データは2021年における世界の健康寿命ランキング上位10カ国で、2024年8月時点の最新版です。
順位 | 国名 | 健康寿命(年) |
---|---|---|
1位 | シンガポール | 73.65 |
2位 | 日本 | 73.40 |
3位 | 韓国 | 72.45 |
4位 | アイスランド | 71.37 |
5位 | ルクセンブルク | 71.23 |
6位 | ノルウェー | 71.16 |
7位 | スイス | 71.15 |
8位 | スウェーデン | 71.12 |
9位 | スペイン | 71.11 |
10位 | イスラエル | 70.76 |
表の通り日本は男女合計で第2位となりました。1位はシンガポールで平均健康寿命は73.65歳、日本は73.40歳で僅差の結果です。3位には韓国が続き、アジア諸国の上位進出が目立ちます。
日本は長年、健康寿命の世界トップを維持してきましたが、近年は他国の健康政策の進展により順位が変動しています。それでも日本の健康寿命の高さは、食生活や医療制度、予防意識の高さなどが背景にあります。
今後も健康寿命の維持・向上には、個人の生活習慣の見直しと社会全体の取り組みが重要です。
都道府県の健康寿命ランキング
以下は、2022年(令和4年)の都道府県別健康寿命ランキング上位10位の一覧です。
男性健康寿命
順位 | 都道府県 | 歳 |
---|---|---|
1位 | 静岡県 | 73.75 |
2位 | 石川県 | 73.60 |
3位 | 山梨県 | 73.47 |
4位 | 群馬県 | 73.37 |
5位 | 神奈川県 | 73.28 |
6位 | 埼玉県 | 73.21 |
7位 | 滋賀県 | 73.19 |
8位 | 福井県 | 73.16 |
9位 | 岐阜県 | 73.09 |
10位 | 栃木県 | 73.06 |
女性健康寿命
順位 | 都道府県 | 歳 |
---|---|---|
1位 | 静岡県 | 76.68 |
2位 | 山口県 | 76.43 |
3位 | 岐阜県 | 76.20 |
4位 | 山梨県 | 76.16 |
5位 | 宮﨑県 | 76.13 |
6位 | 愛知県 | 76.07 |
7位 | 福井県 | 76.01 |
8位 | 石川県 | 75.97 |
9位 | 三重県 | 75.97 |
10位 | 大分県 | 75.94 |
表の通り男女ともに静岡県が最も長寿で男性は73.75歳、女性は76.68歳でした。一方、最下位は岩手県で男性70.93歳、女性74.28歳と上位との差が約3年あり、地域による健康寿命の差が明らかになりました。
これらのデータから、地域ごとの生活習慣や環境が健康寿命に影響を与えていると読み取れます。日々の食生活や運動習慣の見直しが健康寿命の延伸につながるでしょう。
国が掲げる健康寿命の延伸プランとは
日本では国をあげて健康寿命の延伸に取り組んでおり、その代表が厚生労働省の「健康寿命延伸プラン」です。2019年に策定されたこのプランでは、2040年までに2016年時点の健康寿命を男女ともに3年以上延ばすことが目標とされています。
さらに2000年から続く「健康日本21」は国民の健康を総合的に支える取り組みです。
2024年から始まる「第三次」では「健康寿命の延伸・健康格差の縮小」「個人の行動と健康状態の改善」「社会環境の質の向上」「ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり」の4つを基本的な方向性として掲げています。
このように、日本の政策は長期的かつ体系的に、国民の健康を守る仕組みづくりを推進しているのです。
個人でできる!健康寿命を延伸させる対策
ここまでは規模の大きな話でしたが、一人一人が地道に健康のための活動をし続けることが大前提です。そこで食事、運動、睡眠について何をすべきかポイントを解説します。
食事
栄養バランスの取れた食事を続けることで、生活習慣病の予防や筋肉・骨の維持、免疫機能の向上につながるでしょう。具体的には、野菜・果物・発酵食品・魚介類を中心とした和食スタイルが理想とされています。
また現代では忙しさや加齢による食欲低下により、必要な栄養素を十分に摂れていない方も少なくありません。そんなときは不足を補う手段として健康食品の活用も有効です。健康食品はあくまで「補助」ですが日々の健康づくりを強力にサポートしてくれるため、上手に取り入れましょう。
運動
運動は健康寿命を延ばすうえで欠かせない習慣です。定期的な運動は筋力や柔軟性の維持に加え、認知機能の低下防止やうつ病の予防、生活習慣病のリスク軽減にもつながります。特に中高年以降は、ウォーキングやストレッチ、軽い筋トレなど、無理なく継続できる運動を習慣にしましょう。
また体を動かすことは社会とのつながりを持つきっかけにもなり、孤立やストレスの予防にも役立ちます。たとえ短時間でも、毎日の積み重ねが将来の健康を支える重要な一歩となるものです。自分の体力や生活リズムに合わせて、楽しみながら運動を取り入れましょう。
睡眠
質の良い睡眠は、心身の健康を保ち、健康寿命を延ばすために欠かせない要素です。睡眠中には細胞の修復やホルモンの分泌、記憶の整理などが行われ、心と体をリセットする重要な時間となります。
慢性的な睡眠不足は免疫力の低下や生活習慣病、認知症リスクの上昇にもつながるため、7〜8時間の睡眠時間を確保しましょう。ただしあくまでも目安で、理想的な睡眠時間は個人差があります。
また特に十分な睡眠ができていない方は寝る前のスマホやカフェインを控えるようにするのもおすすめです。しっかり眠ることは、明日の自分への最大の投資といえるでしょう。
まとめ
健康寿命を延ばすことは、人生をより豊かに生きるための大切なテーマです。バランスの取れた食事、適度な運動、質の良い睡眠を意識しながら、必要に応じて健康食品を活用することで、自分らしく健やかな毎日を目指しましょう。
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