現代社会では仕事や学業、家事などのストレスが溜まりやすく、疲労を感じる機会が増えています。そんな日々の生活で感じる疲れは、年齢やライフスタイルによって原因や対策が異なるのをご存知でしょうか。
疲れやすい原因を正しく理解し適切な改善法を取り入れると、疲れにくい身体づくりにつながります。本記事では10代から70代までの各年代における疲れやすい原因とその改善法について解説していくので、できる対策から始めてみてください。
【目次】
疲れやすい原因は何?
日常生活で感じる疲れやすさには様々な原因があり、肉体的、精神的、病的、生活習慣・ホルモンバランスの乱れなどがあります。体の疲れやすさは肉体的・精神的な限界を超えた状態のサインであり、休息が必要です。
日々の労働や家事などで徐々に蓄積するのが肉体的な疲労です。肉体的な疲労は適宜休息を取れば回復しますが、休息が足りないと慢性疲労に陥り睡眠障害や食欲不振、集中力の欠如などの症状を引き起こします。
精神的なストレスも疲れの原因の一つです。仕事や人間関係の悩み、生活環境の変化などで自律神経が乱れると体のだるさを感じます。
風邪やインフルエンザ、急性肝炎などは感染したウイルスによってだるさの程度が異なります。食生活の乱れも疲労の原因であり、朝食や昼食を抜くと必要な栄養が不足し、疲れやすくなります。野菜や果物の摂取量が少ないと栄養バランスが悪くなり、体調不良をもたらします。
また女性の場合、月経の周期に伴うホルモンバランスの乱れがだるさを引き起こすことがあり、特にPMS(月経前症候群)によるだるさは月経前に感じやすいです。
これらの原因はどれか一つの原因に付随して発生している場合もあるので、根本的な疲れの原因を取り除くと疲れにくい体を手に入れやすいでしょう。
年代別!疲れやすい原因と改善法
年代別に疲れやすい原因を把握できると根本的な原因の解決にもつながりやすいです。ここからは10代、20〜30代、40〜50代、60〜70代にわけて原因と改善法をご紹介します。
10代(中学生・高校生)
10代の中学生や高校生が疲れやすくなる原因として、起立性調節障害や過敏性腸症候群などの腹痛、PMSなどが考えられます。
起立性調節障害は自律神経の不安定な働きにより、起立時に血圧や心拍が変動してめまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、朝起きられない、だるさ、食欲不振、腹痛、頭痛、車酔いなどの症状を引き起こす疾患です。
小学校高学年から高校生にかけての思春期世代の約10%が経験し、自律神経機能が弱い体質の人に特に生じやすいといわれています。さらに思春期に伴うホルモンバランスの変化や心理社会的要素が加わると自律神経のバランスが崩れやすくなり、症状が目立つ人も出てくるでしょう。
こころのストレスを取り除き、交感神経ではなく副交感神経を優位にさせる落ち着いた生活を心がけると自律神経を安定させやすいです。
過敏性腸症候群(IBS)はストレスや食事内容、アレルギーなどにより胃腸機能が不安定になり、腹痛、下痢、便秘が慢性的に続いたり反復したりする疾患です。症状である腹痛そのものがさらなるストレスを引き起こすと悪循環になる可能性が高まります。
症状が続く場合には、医療機関での相談が必要です。腹痛を和らげるためにはバランスの取れた食事が重要で、刺激物やお菓子類を過剰に摂取しないように心がけます。
月経前症候群(PMS)は女性の2~10%に見られ腹部の張りやむくみ、頭痛、イライラ感などが主な症状です。PMSの原因は明確ではないものの、ホルモンバランスの変化が関与しているとされています。これらの症状に対する理解と適切な対応が重要です。
20〜30代
20〜30代で疲れやすくなる原因としては、複数の要因が考えられます。まず仕事のストレスや人間関係の悩みが大きな要因です。
特に20代は社会に出て新たな環境に適応する必要があり、職場でのプレッシャーや人間関係に悩むことが多く精神的な疲労感が強くなります。30代になると仕事と家庭(育児)との両立、キャリアのプレッシャーなどが重なり、ストレスがさらに増す人が多いです。
また身体的な疲労感も影響します。近年では副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)と呼ばれる、ストレスによって副腎の機能が低下する状態が注目されており、集中力の低下、寝つきの悪さ、朝の疲労感などが主な症状です。
心身の疲労が積み重なり病的な全身倦怠感が6か月以上続く慢性疲労症候群になると、疲労が取れにくくなってしまいます。特に女性や几帳面な性格の人は注意しましょう。
疲れにくい体を手に入れるためには、根本的な対策を長期的に続ける必要があります。
日常生活の改善法としてはストレスの管理、適切な睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事が重要です。精神的な疲労にはカウンセリングや入浴・ストレッチなどのリラックス法が役立ちます。自分に合ったリフレッシュ方法を見つけて、心と体の健康を保ちましょう。
40〜50代
40~50代で疲れやすくなる原因は、主に更年期に関連しています。一般的に更年期が訪れるとされる45~55歳頃になると多くの女性が「疲れやすい」と感じるようになりますが、女性ホルモンであるエストロゲンの不安定な分泌により自律神経が乱れることが原因です。
特に疲れやすいと感じる時には、自律神経の乱れの中でも血行不良が関わっていると考えられています。血行が抑制されると体内の臓器機能や体温の低下、睡眠の質の低下につながり、この結果、慢性的な疲労感が続くケースが多いです。
更年期の疲労感は単なる休息では改善しにくく、食事やホルモン補充療法(HRT)でホルモンバランスを調整したり更年期との向き合い方を習得してこころの負荷を減らしたりといった対策になります。
また更年期には「抑うつ」症状も現れる可能性がありますが、その場合には「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」などの漢方薬がおすすめです。
60〜70代
60~70代で疲れやすくなる原因は、加齢に伴う身体の変化や生活習慣が大きく影響しています。60代では4人に1人が疲れていないと感じているデータがありますが、これは年齢と共に無理をしない生活スタイルや、疲れを溜めない工夫が自然と身についていたり会社生活を終えていたりするためです。
60〜70代の方が疲れを感じる頻度は比較的少なく「慢性的に疲れている」と答える人は「疲れを感じることが多い」と答える人よりも少ない傾向にあります。
また男性よりも女性に顕著で「慢性的に疲れている」「疲れを感じることが多い」の回答よりも「時々疲れを感じる」と回答する割合が高く、これは無理をせずに生活する知恵が活かされている結果でしょう。
また仕事が疲れの原因になっている人は、会社生活を卒業すると心身の疲労の原因もなくなるので自ずと疲れを感じる時が少なくなります。
疲れを効果的に取り除くためには、入浴や十分な睡眠、適度な運動、栄養バランスの取れた食事が基本です。
実際に60〜70代の人々は入浴や睡眠、何もしない、趣味でリフレッシュする、整体やマッサージなどで体をメンテナンスする、ストレッチやヨガなどの運動をしたり1日3食食べて栄養を考えた食事をするなどを実践しており、これが疲労回復に役立っていると考えられます。
まとめ
この記事では年代別の疲れやすさの原因とその対策について紹介しました。年代ごとに疲れやすい理由は異なりますが、総じて心身のストレスをいかに取り除けるかがポイントです。
また慢性的な疲労になる前に、疲労が溜まっているとわかったら適切な対策を講じてその都度、疲労を取り除くよう意識してください。規則正しい生活や適度な運動を習慣化することで、心身のリフレッシュを図り、疲れにくい体を手に入れましょう。
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