筋肉づくりやダイエットに挑戦しても、なかなか結果が出ずに挫折してしまう…そんな悩みを抱える方は少なくありません。運動は健康維持や体型管理に欠かせない要素ですが、正しい知識と無理のない習慣がなければ続きにくいものです。
本記事では、運動の基本的な種類やポイント、そして継続のコツまでをわかりやすく解説します。無理なく続けられて自分に合った運動法を見つけてください。
【目次】
運動には大きく2種類ある
私たちの体は、運動の強度や時間に応じて、無酸素性エネルギー代謝と有酸素性エネルギー代謝をバランスよく使い分けています。
これらはまるでシーソーのような関係で、短時間で強い力を必要とする運動では無酸素運動が中心となり、長時間持続する運動では有酸素運動が主に働きます。
どちらか一方だけでは不十分で、健康的な体づくりや効果的なダイエットのためには、両方の運動をバランスよく取り入れることが重要です。次の項目では、それぞれの特徴と効果について詳しく見ていきましょう。
有酸素運動
有酸素運動はウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳など、酸素を取り込みながら比較的軽~中程度の負荷で長時間行える運動です。
この運動では、酸素を使って体内でエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)をつくる「有酸素性エネルギー代謝」が活発に働きます。グルコースや脂肪酸、アミノ酸がミトコンドリアで代謝され、酸素を使って大量のATPを生み出すため、持久的な運動が可能になるのです。
18~64歳の成人であれば「息がはずみ、汗をかく程度」の運動を週合計60分行うことが目安とされています。たとえば1回20分の運動を週3回、または30分を週2回といった形でもOKです。平日に時間が取れない場合は、週末にまとめて60分行う形でも効果があります。
無酸素運動
無酸素運動は筋力トレーニングや短距離走、ジャンプなど、短時間で強い力を発揮する運動です。これらの運動では、酸素を使わずにエネルギーを生み出す「無酸素性エネルギー代謝」が主に使われます。
特に解糖系と呼ばれる代謝経路では、グルコースや筋肉内に蓄えられたグリコーゲンを分解することで、素早くATP(アデノシン三リン酸)を生成し、瞬発的なパワーを発揮できます。厚生労働省のガイドラインにおける推奨は、成人で週2〜3回の実施です。
運動量は適度に行う
運動は健康や体づくりに欠かせませんが、やりすぎても、やらなさすぎても逆効果です。
まず過度な運動は筋肉や関節への負担が大きく、けがや慢性疲労を引き起こす可能性があります。特にダイエット中の方は「早く痩せたい」と頑張りすぎる傾向がありますが、無理をすると継続が難しくなるので注意が必要です。
次に運動不足の状態が続くと、筋力や代謝の低下により太りやすくなったり、生活習慣病のリスクが高まったりします。
大切なのは今の自分の体力やライフスタイルに合わせた“ちょうどいい”運動量を見極めることです。継続可能な範囲で、適度な負荷と休息を意識することで、より効果的で安全な運動が実現できます。
女性のホルモン周期に伴う賢い運動の仕方
女性は生理周期に合わせて運動内容を調整すると無理なく運動を継続できます。
生理前はプロゲステロンの影響でむくみやすく、体脂肪も燃焼しにくい時期なので、無理なダイエットは避け、ウォーキングなど軽めの有酸素運動で血行促進を目指しましょう。
生理中は無理せず、体調に合わせて過ごします。生理痛が強い日は安静が第一ですが、軽いストレッチや散歩などの適度な運動は血行を促し、生理痛の緩和やストレス解消にもつながります。
生理後はエストロゲンの分泌が増え、代謝が活発になる“痩せ期”です。体も心も安定しやすく、ダイエットや筋トレに最適なタイミングなので、積極的に運動量を増やしメリハリのあるボディづくりを目指しましょう。
運動と食事のタイミング
食事をすると体に必要なエネルギーや栄養素が供給されるため、運動中のパフォーマンスが向上し、筋肉の回復や成長も促進されます。
運動前の食事
運動前には三大栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂質をバランスよく摂取することが大切です。炭水化物は主なエネルギー源となり、トレーニングのパフォーマンスを支えます。
たんぱく質は筋肉の修復と成長に欠かせず、肉や魚、大豆製品からの摂取が可能です。脂質もエネルギー源になりますが、過剰摂取には注意しましょう。
手軽に取れて消化が良く、トレーニング前のエネルギーチャージにおすすめな食材は、バナナやゼリードリンク、ツナや鮭のおにぎりです。運動の1〜2時間前の適度な摂取を意識しましょう。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
食後30分に筋トレするのが良いって本当?食前にするメリットも
https://www.marine-bio.co.jp/work-out/article112/
運動後の食事
トレーニング後の体はエネルギー源となるグリコーゲンが枯渇し、筋肉の細胞も損傷を受けた疲弊状態です。さらに、汗と共にマグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルが失われ、血中の糖やアミノ酸も低下します。
この状態を放置すると、筋肉の回復が遅れたり痙攣や疲労の蓄積につながったりする場合もあるので注意が必要です。
そのため運動後30分以内を目安に、たんぱく質・アミノ酸と炭水化物(糖質)・電解質(ミネラル)の摂取を中心に行います。食欲がないときはプロテインドリンクやスポーツドリンク、ゼリー飲料など消化の良いもので、複数のものから栄養をバランス良く摂るのもおすすめです。
運動をするために十分な睡眠が必要な理由
運動と睡眠には深い相関関係があり、質の良い睡眠はスポーツパフォーマンスを高め、逆に運動は睡眠の質を向上させる効果があります。軽い運動は自律神経を整えて眠りやすい体をつくるため、睡眠不足の際には30分程度の仮眠もおすすめです。
運動を習慣化するために
食事・睡眠の大切さも理解したうえで、実際に行動する際には以下の3点も意識してください。
成功経験を経て自己効力感を高めよう
自己効力感とは「自分ならできる」と信じる気持ちをいい、これが高まると行動変容への意欲や継続力が強くなります。
そのためにはまず、小さな目標を設定し、成功体験の積み重ねが効果的です。たとえば「週2回10分の運動」から始め、達成できたら少しずつハードルを上げていきましょう。
小さなことからコツコツと
忙しい現代人にとって運動の時間を確保するのは簡単ではありません。だからこそ、まずは5分のストレッチや一駅歩くなど、ハードルを思いきり下げた行動から始めましょう。
大切なのは「やる気が出たときに頑張る」より、「物足りなくても毎日続ける」ことです。たとえ短時間でも、運動が日々の習慣として定着すれば、気づけば体も心も前向きに変化していきます。
仲間と一緒に始めよう
運動は一人で頑張るよりも、家族や仲間と一緒に取り組むことで、楽しさやモチベーションがぐっと高まります。
気分が乗らない日も、声をかけ合うことで「ちょっとだけでもやってみよう」という気持ちになれるものです。一方で、一人で集中したい方は、日々の運動記録をつけるのがおすすめです。
少しの運動で大量の汗をかくのは良いことか
軽い運動でも大量の汗をかく場合、その背景にはいくつかの原因が考えられます。たとえば運動不足や肥満によって体が一時的に汗をかきやすくなっているケースもあります。
しかし明らかに汗の量が多すぎる、あるいは普段なら汗をかかないような場面でも汗が出る場合には、自律神経の乱れや代謝異常(甲状腺機能亢進症・糖尿病)、更年期障害、多汗症などが隠れているかもしれません。
運動による発汗は健康の証でもありますが「いつもと違う」と感じたときは医師に相談してみるのも大切です。
まとめ
運動を習慣化するには無理のないステップで始めると続けやすいです。その際、運動だけでなく睡眠や栄養バランスの良い食事とも組み合わせるとより健康体に近づきます。
一人で辛いときは仲間と一緒に取り組むのもおすすめです。体調の変化にも注意を払い、心と体のバランスを意識しながら楽しんで運動を続けていきましょう。
バランスの摂れた食事のサポートには健康食品を活用するのもおすすめです。
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