沖縄は日本本土では見られない美しい海や独特な文化が魅力的です。そんな沖縄の土地に代々伝わるクーガという芋が存在しますが、ご存知でしょうか。そのクーガ芋は、とある機能を持ち合わせた栄養成分の高さが注目されており、芋として食べるだけではなくサプリメントなどにも利用されています。
この記事では、クーガ芋の特徴や歴史、栄養素、食べ方、栽培方法について詳しくご紹介していきます。クーガ芋の魅力に触れることで、沖縄の食文化をさらに深く知ることができるでしょう。
【目次】
沖縄に存在するクーガとは?
クーガ芋は、沖縄に自生する自然薯で、生育には特有の気候や土壌条件が必要であり、沖縄が日本国内での栽培北限といわれています。クーガとは地元の方言で「鶏卵」を意味し、その名の通り形が似ています。クーガ芋の歴史は古く、琉球王朝の時代から認識されており長く伝わりますが、栽培の難しさからも現在では希少な存在です。
クーガ芋のツルにはトゲがあり、細かい根もたくさん生えているため、手入れや収穫が非常に困難です。そのため沖縄では一部の農家のみが栽培しているため、年間の生産量もわずかしかありません。一般的に植付けは4月から5月頃に行われ、収穫は1月から3月頃に行われます。
アフリカで主食とされているヤムイモと同じく熱帯アジア原産で、すりおろすと粘りが強くなる特徴があり、高い機能性を有する栄養成分を含むことが知られています。
他の芋との違い
クーガ芋は、じゃがいもやさつまいもなどの一般的な芋とはいくつかの点で異なります。
まず、クーガ芋はナガイモやヤマノイモと同じ、ヤマノイモ科ヤマノイモ属で生食も可能です。サツマイモの到来よりも約1000〜1500年程前から食べられていたといわれています。
また、その形状が沖縄の方言で「鶏卵(=クーガ)」と呼ばれるほどで、鶏卵によく似た形をしているものもあります。芋の表面には細かい根やヒゲがびっしりと絡まり、トゲがあることも特徴です。この形状が栽培や収穫が非常に困難になる理由でもあります。
さらにクーガ芋は沖縄で2000年以上も前から自生していたとされており、幻の琉球自然薯と呼ばれるほど現在では希少で貴重な存在です。その栽培には、沖縄の気候や土壌条件が必要であり、露地栽培の北限である島尻マージと呼ばれる沖縄特有の土壌で栽培されています。
そして、クーガ芋は他に芋と比べてジオスゲニンといわれる栄養成分が多く含まれています。その量は、ヤマノイモと比べて約200倍ともいわれている程です。
クーガの歴史
クーガ芋はヤムイモの一種で、サツマイモの到来よりも約1000〜1500年程前から食べられていたといわれています。
1832年(天保3年)の天保の時代、琉球国では飢饉に苦しんでいました。この頃、渡嘉敷通寛という人物が中国の食医学を学び、琉球に戻って308種類の食材の薬理作用をまとめた書物「御膳本草」を完成させました。
その中の記述が、おそらくクーガ芋についてだろうと考えられています。クーガ芋は有史前から南洋方面から伝わり、西表島〜竹富島〜石垣島と経由して沖縄本島に広がりました。当時のクーガ芋も収量が少なく、寒さに弱いため栽培が困難であり、特定の地域や土壌条件でしか生育しなかったそうです。
またクーガ芋は他の山芋と比べて甘みがあり、美味であるとされ、その希少性から高値で取引されたともいわれています。戦後も生産量は減少し、沖縄県民でも知る人が少なく、幻のヤマイモと呼ばれるようになったそうです。
クーガの栄養素
クーガ芋には、健康を促進する様々な成分が含まれています。特にジオスゲニンといわれる栄養成分が注目されており、詳しくは以下を参照ください。
またクーガ芋は山薬として、腎臓や肺の働きをサポートして糖尿病や高血圧を予防したり便秘を改善したりするといわれています。漢方として活用されてきているので、昔から健康的な食品として親しまれてきたのでしょう。
ジオスゲニンとは
ジオスゲニンは、DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と呼ばれる性ホルモンの化学構造に似た食品成分(植物ステロール)です。DHEAがサルコペニアや糖尿病に関わると考えられており、DHEAの摂取が望まれています。
しかしDHEAの直接摂取は難しいため、同様の効果を持つ成分を食品から摂取することが望まれています。
ジオスゲニンが多く含まれているのは、今のところクーガ芋だけではないかと考えられています。クーガ芋はヤムイモの一種で、ジャマイカではヤムイモが主食です。そのためジャマイカの有名なスポーツ選手が天然のドーピング食材というほどその効能を高く評価しています。
クーガ芋にはジオスゲニンが他のヤムイモやヤマイモよりも多く含まれているため、研究者らはクーガ芋から高濃度のジオスゲニンを取り出す方法を模索しています。その粉末を用いた臨床試験では、アスリートと高齢者の両方で筋肉量の増加や血中ホルモン濃度の改善などの有益な効果が報告されています。
クーガの食べ方
クーガ芋は、その特徴的な粘りを活かした食べ方がおすすめです。
まず、クーガ芋を使った「とろろ汁」は、一般的な山芋とは異なり、牛蒡に近い風味があります。味付けには出汁や味噌などを使用し、味噌入りの出汁を少しずつ加えて伸ばすことで混ざりやすくなります。麦ご飯にかけてお召し上がりください。ただし、生食はお腹を下すことがあるため、注意が必要です。
次に、クーガ芋を使った「お好み焼き」はいかがでしょうか。山芋の代わりにクーガ芋を使って作れます。山芋よりも粘っこいので、より弾力を感じる仕上がりになるでしょう。
他にもバター炒めや揚げ焼きなどさまざまな料理に活用できます。そのアクのない味わいと食感は、健康食品としてだけでなく、様々な料理に使える優れた食材です。ぜひ、様々な料理で楽しんでみてください。
クーガの栽培方法
クーガ芋は東南アジア原産で沖縄が北限とされていますが、やり方によっては奄美以北でも栽培可能です。この芋は過湿で腐りやすいため、排水の良い用土で、高畝で栽培します。
一般的には秋が過ぎて葉が黄色付いてきた頃に収穫しますが、傷口から腐ってしまう可能性があるため、注意しましょう。
クーガ芋は特殊な土地で育ちます。沖縄では、「島尻マージ」と呼ばれる石灰岩と赤土の土壌でしか育ちません。しかし栄養分が少ないため、収穫量が少なくなります。
この芋は沖縄の一部の地域で自生しており、「幻の琉球自然薯」と呼ばれます。非常に粘りが強く、甘みやコクがありますが、蔓や細かい根がびっしりと生えており、手入れや掘り出し、土落としも大変です。
気温にも敏感で、沖縄本島が露地栽培可能地域の北限となっています。栽培は4月から5月頃に行い、収穫は1月から3月頃です。一年に一度しか収穫できないため、希少価値が高いです。昨今の健康ブームにも乗っかり、クーガ芋は注目されています。
まとめ
知られざるクーガ芋についてご紹介してきました。沖縄の限られた農家でのみ栽培されていますが、特にジオスゲニンと呼ばれる栄養成分が注目され、昔から漢方として利用されていたり、最近ではサプリメントとしても活用されていたりするヤマイモの一種です。
特殊な土地や栽培方法が必要で手入れや収穫が難しいのが難点ですが、その分、希少価値も高いです。
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