仕事や家庭で責任が増え、年齢とともに体調の変化を感じ始めたとき、サプリメントを通販で購入しようと思う方は少なくありません。
一方で、ネット通販には便利さと同時に、契約条件や商品情報を十分に確認しないまま購入してしまうリスクも潜んでいます。特に初めてサプリメントを購入する場合は、注意点を知らずに後悔するケースもあるため注意が必要です。
本記事では、サプリメントを通販で購入する際に知っておきたい注意点や失敗事例を踏まえ、安心して健康食品を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。
【目次】
実際にあったトラブル事例

購入の際に注意するポイントにもなるため、まずはトラブルの実例を紹介します。
購入先の連絡先がわからない
通販でサプリメントを購入したときに、商品に不具合や体調への影響が出ても、販売元に連絡が取れないケースが多く報告されています。
消費者庁がまとめたネット通販トラブルの事例でも、購入した健康食品や関連商品について問い合わせようとしても、記載された電話番号につながらない、ウェブサイト自体が見つからないという相談が寄せられています。
特に海外発送や個人運営に近い通販サイトでは、購入後に連絡先が不明瞭なまま商品が届き、その後の対応が困難になることがあります。こうした状況が発生すると、返品や交換、使用中止後の相談ができず、消費者側の不安が増大します。
ネット通販で商品を選ぶ際は、販売者の名称・所在地・電話番号・メールアドレスが明確に表示されているかを事前に確認し、実際に問い合わせが可能かどうかチェックすることが重要です。これにより、万が一のトラブル時に適切な対応につなげることができます。

気付けば定期契約になっていた
通販サイトで「お試し価格」や「初回限定〇〇円」といった表示を見て、1回限りでサプリメントを購入したつもりが、実は定期購入契約になっていたというトラブルも多く報告されています。
一般に定期購入は、自動的に次回分が発送・請求される仕組みで、消費者が解約手続きをしなければ継続されてしまいます。また、最終確認画面で定期購入である旨や継続回数、支払総額がわかりにくい形で表示されていると、購入者が誤認して申し込みをしてしまうことがあります。
特定商取引法では、通信販売における継続契約について契約条件を明示する義務がありますが、十分に確認せずに申し込んでしまうと、後から解約に手間取ったり、思わぬ費用負担が発生したりします。
実際に「1回だけのつもりが、いつまでも送り続けられていた」という相談が消費生活センター等にも寄せられており、注文前に契約内容をしっかり確認することが重要です。
サプリメントの購入時に事前に確認したいポイント

ほかにも注意したい購入前のポイントがあるので、参考にしてください。
クーリングオフができない
サプリメントなどの健康食品をネット通販で購入する際に誤解しやすいのが「クーリングオフ(契約後に無条件で契約を解除できる制度)」の扱いです。
クーリングオフ制度は、訪問販売や電話勧誘販売など、突然の勧誘で契約してしまった取引に対して消費者保護として設けられた仕組みであり、特定商取引法で定められています。
しかしネット通販やカタログ通販のような通信販売は、消費者が自発的にサイトを見て注文する取引形態であるため、この制度の対象外です。つまり、ネットでサプリメントを注文した場合、クーリングオフによる一方的な契約解除は原則としてできませんので、注意してください。

解約や返品ルールなどは細かい条件を確認してから購入する
サプリメントを通販で購入する際は、解約や返品に関するルールを事前に細かく確認することが重要です。
特に定期購入では、購入回数の縛りや解約の申し出期限が設けられていることが多く、条件を知らずに申し込むと予想外の費用負担や受け取り義務が発生する場合があります。
消費者庁の相談例でも、「解約したいのに定期購入なので不可と断られた」「解約の期間を過ぎていたので解約ができなかった」といった相談が寄せられており、その多くが購入前の確認不足に起因しています。
また、返品を受けつける条件や送料負担、返金対応の有無は販売事業者によって大きく異なります。
特定商取引法に基づき事業者は返品条件を明示する義務がありますが、表示がわかりにくいこともあるため、注文前に解約手続きの方法や連絡先、期限について明確に把握しておくことが安心につながります。
製造者・販売者が海外か国内かどうかを確認する
サプリメントを通販で購入する際、製造者や販売者が国内か海外かを確認することは重要なポイントです。国内で製造・販売される商品は、日本の食品衛生法や表示規制に基づき、安全性や品質に関する一定の基準が設けられています。

一方、海外から輸入された商品の場合、日本での規制や検査を必ずしも受けていないことがあり、成分や表示内容が国内基準と異なるケースもあります。また、万が一体調不良や異常を感じた際、海外事業者との連絡や返品・交換手続きが困難になる可能性があります。
信頼できる販売者情報や製造場所の明示は、通販サイトで商品を選ぶ際の基本的な確認事項です。特に中高年の健康管理を目的にサプリメントを選ぶ場合、国内での製造・流通経路が明確で、問い合わせ対応が迅速な事業者から購入することで、安心感を高められます。
購入前に表示ラベルや事業者情報をしっかりチェックし、必要に応じて問い合わせを行う習慣をつけましょう。
もしものときの相談窓口

通販でサプリメントを購入し、商品不具合や契約トラブルに遭遇した場合には、一人で悩まず公的な相談窓口を活用することが大切です。
まず全国どこからでも「消費者ホットライン188」に電話することで、最寄りの消費生活センター(国民生活センター)や相談窓口につないでもらえます。
また、海外から購入した商品でトラブルが発生した場合は、国民生活センター越境消費者センターも相談先として有効です。越境消費者センターでは、海外事業者とのトラブル解決に向けた助言やサポートを提供しています。
これらの窓口を活用することで、通販トラブルを適切に整理し、次の対応につなげることができます。事前に相談先の連絡方法を知っておくと、いざというときに迅速な対処が可能です。
安全にサプリメントの購入・定期購入をするために

サプリメントを通販で安全に購入するためには、購入前の確認と契約内容の理解が基本です。
消費者庁や国民生活センターが示すポイントとして、注文前に最終確認画面で定期購入の条件や解約方法、2回目以降の価格や回数制限などの基本事項が明瞭に表示されているか確認することが挙げられています。
また、令和4年の特定商取引法改正により、事業者はこれらの情報を明確に表示する義務が強化されましたので、見落としがないように注意が必要です。
さらに、商品説明や販売者情報が不十分なサイトは利用を避け、信頼できる販売元からの購入を心がけましょう。これらの手順を踏むことで、通販でのサプリメント購入をより安心して行えます。
まとめ
サプリメントを通販で購入する際は、価格や成分だけで判断せず、契約条件や販売者情報を事前に確認することが重要です。特に定期購入や返品・解約ルールは見落としやすいため注意が必要です。正しい知識を持ち、信頼できる商品を選ぶことが、安心して健康管理を続ける第一歩となります。








